皆さんは永続罠カードの「暴君」シリーズをご存じだろうか。
「暴君」シリーズは遊戯王イラストで度々登場する裸の王様(のような人物)が傍若無人な行動をする様が描かれたカードシリーズである。
環境で採用される機会は決して多くなさそうだが、カードによってそれぞれ優れた性能を秘めており、デッキ構築の幅を広げてくれる存在になるのではないだろうか。
本記事では、「暴君」シリーズの特徴や効果、活用方法について解説し、その魅力を紹介したい。
こんなデッキにおすすめ
✓フィールドにリリース要員を用意しやすいデッキ
✓コントロール系デッキ
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■ カード基本情報
「暴君」永続罠シリーズは2026年6月時点で5種存在しており、いずれもモンスターをリリースすることで発動し、モンスターの展開やカード効果を制限、対策するような効果を持っている。
モンスターのリリースリスクと引き換えに効果を適用し、自分に有利なフィールドで戦うのに貢献するカード群となっているが、効果の方向性はそれぞれ異なっており、同じデッキに複数種採用するのは難しい。
暴君シリーズ 5種
- 暴君の自暴自棄・・・このカードがフィールド上に存在する限り、お互いに効果モンスターを召喚・特殊召喚する事ができない。
- 暴君の暴言・・・このカードがフィールド上に存在する限り、お互いに手札及びフィールド上で発動する効果モンスターの効果を発動できない。
- 暴君の暴飲暴食・・・このカードがフィールド上に存在する限り、お互いにレベル6以上のモンスターを特殊召喚する事はできない。
- 暴君の暴力・・・このカードがフィールド上に存在する限り、相手はデッキから魔法カード1枚を墓地へ送らなければ魔法カードを発動できない。
- 暴君の威圧・・・このカードがフィールド上に存在する限り、フィールド上に表側表示で存在する元々の持ち主が自分となるモンスターは、このカード以外の罠カードの効果を受けない。
暴君の自暴自棄
《暴君の自暴自棄》は自分フィールドのトークン以外の通常モンスター2体をリリースする必要があり、「暴君」シリーズのなかでも屈指の発動しづらさを誇る。
ただ、その分効果は「お互いに効果モンスターを召喚・特殊召喚する事ができない」と強力で、適用し続けられれば、多くのデッキに対して圧力をかけられるはずだ。低レベル通常モンスターを採用するデッキであれば、《トレジャー・パンダー》や《トライワイトゾーン》等を使い、素早くリリース要員をそろえることが可能だ。
自分にも適用される効果なので、「原石」と組み合わせ、高攻撃力通常モンスターも採用しつつデッキを構築すると効果を最大限活用できそうだ。
暴君の暴言
こちらの《暴君の暴言》はお互いに手札及びフィールド上で発動する効果モンスターの効果を発動できなくする効果となっている。発動時モンスター2体のリリースが必要と少々重いが、《暴君の自暴自棄》と異なり、モンスターであれば良いので、通常モンスターが少ないデッキでも採用を検討しやすい。
フィールド上に加え、手札にも効果が及ぶ為、手札誘発効果持ちモンスター対策としても使える。自分の効果モンスターの効果発動も制限される為、手札及びフィールド上で効果発動をしなくてもある程度展開ができるデッキで採用したい。
特殊召喚されている場合、エンドフェイズに発動する効果により墓地へ送られてしまう《オベリスクの巨神兵》をフィールドに維持する、といったデメリット効果の踏み倒しに使う手もある。
暴君の暴飲暴食
《暴君の暴飲暴食》はお互いにレベル6以上のモンスターを特殊召喚する事はできなくする効果を持つ。レベルが気にならないX召喚L召喚主体のデッキであれば、採用しやすいが、逆に相手のデッキタイプも同様だと、使い損になる可能性もあるサイドデッキ向けのカード。
コストはモンスター1体と上記2種よりは易しいので、サイドデッキへ忍ばせておくと役に立つかも?
手札3枚以上で自壊する効果が地味に使いづらさを高めているがご愛嬌ということで。
暴君の暴力
《暴君の暴力》は相手の魔法カード発動時、デッキから魔法カード1枚を墓地へ送らせる珍しい効果となっている。
相手の魔法カードの消費を激しくさせ、相手のデッキ内に魔法カードが残っていなければ魔法カードが発動できない状況を作れるが、かなり限定的な状況なうえ、相手にデッキから墓地へ送る魔法カードを選ばせるので、墓地から効果発動できる魔法カードを墓地へ送られる可能性が高い。
発動時のモンスター2体のリリースコストも考えると、使用するには割に合わないと感じる部分が多いのが正直なところ。
ただ、この「相手がデッキから魔法カード1枚を墓地へ送る」行為はコスト扱いであり、墓地へ送られるカードが墓地へは行かず除外される効果を持つ《マクロコスモス》、《閃光の追放者》と組み合わせると、結果的に相手が魔法カードを発動できない状況を作り出せる。
《マクロコスモス》、《閃光の追放者》を主軸とするデッキに組み込むと、相手の意表を突けること間違いなしだ。
暴君の威圧
《暴君の威圧》はフィールド上に表側表示で存在する元々の持ち主が自分となるモンスターは、このカード以外の罠カードの効果を受けないという守備によった効果。
デッキ内の罠カードの割合は小さくなりがちなので、効果を活かすのであれば《激流葬》、《スキルドレイン》等の自分フィールドにも影響が及ぶカードと組み合わせると良いだろう。
■ 活用ポイント:永続罠サポートを併用しよう
永続罠カード全般に言えることだが、まず、効果を早めに適用するのが重要だ。
永続罠カードの安定した使用は難しいが、《護石の作庭》、《ブービートラップE》、《賢瑞官カルダーン》等の永続罠カードサポート効果や、《金満で謙虚な壺》を始めとした壺シリーズを使用し、なるべく早い段階で発動を狙おう。
■ 「暴君」カードの弱み
罠カードの為、発動が遅くなりがちで、専用のサポートカードがあるわけではないので、手札やフィールドに呼び込むのが難しい点は明確な弱みである。
現代遊戯王では1、2ターンで決着することが日常茶飯事なので、あれば尚良い、といった程度の認識でいた方が良いだろう。
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■ まとめ
《暴君の自暴自棄》、《暴君の暴言》は効果モンスターの行動を大きく制限できるので、先行1ターン目で発動できれば近年の環境デッキに対しても有効な一手となり得るポテンシャルを有していると感じる。
5種ともにリリースコストを必要とするので、自分フィールドにモンスターの数を調整したい場面が多いデッキでも採用検討の余地有りだ。
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